シニアライフ徒然草

ベストライフ登戸で暴行事件 元職員が逮捕されました

有料老人ホームを運営する、株式会社ベストライフが運営する有料老人ホーム「ベストライフ登戸」で2018年4月24日排せつ介助中の職員が入居者に暴行し逮捕されました


無くならない介護施設における虐待・暴行事件

東京都新宿区に本社を置く、株式会社ベストライフは首都圏を中心に、現在全国で約170棟の老人ホームを運営しています。
2018年4月24日、当直についていた元介護職員の中嶋知行容疑者は、被害者の男性の排せつ介助中に、男性が暴れた事に腹を立て男性の顔などを複数回殴打し、怪我をさせた容疑という事です。

怪我の治療で病院に搬送された際に、搬送した消防隊員から警察に通報があり事件が発覚しました。


介護施設における暴行や虐待などの重大事件は夜間に起きる

介護施設における、重大な事件である暴行や虐待行為は、往々にして夜間の当直時に発生する確率が非常に高く、日中の場合であっても、閉ざされた居室内や、浴室、トイレなどが現場になります。

特に夜間の場合、日中に比べ当直の職員数が1名~数名の少数になる事から、ナースコールなどで呼び出された場合、一人の介護職員による業務負担や、精神的負担が大きくなります。

精神的に疲れたときに、何かしらの要因で満足のいく介護ができないような状況に陥った時、このような事件が発生する確率が高く、また老人ホームにご入居されている高齢者の方も、認知症などを発症されている場合など、コミュニケーションが上手く取れない時などに、このような事件が起きるケースが多く見受けられます。


現場の介護職員が抱える精神的負担

今回のベストライフ登戸以外にも、過去に発生した老人ホームで発生した事件を振り返ってみると、老人ホームのベランダから入居者が連続して転落し死亡した殺人事件、排せつ時に汚してしまった事がキッカケになり浴室内で起きた殺人事件など、他者の目が無くなる時間の夜間に、密閉された空間で発生しています。

以前の記事にも書いた記憶がありますが、介護職員の方が老人ホームの仕事に就こうと考えるとき、最初から入居者を虐待しようとか、ムカついた時は殴ってやろう、などと考えて就業する人は本来居ないはずです、どちらかというと性格的には優しいタイプの人が介護職に就く事が多く、そういう性格の方が何かしら精神的なプレッシャーや、仕事に対する疲れ・不満などが鬱積した時に、虐待や暴行につながるキッカケが、入居者とのコミュニケーションに問題が発生した際に、トリガーとなってそのような行為を行ってしまうのではないかと思います。

当然ながら、大切なご家族を預かっている老人ホームで、ご入居者に対する虐待や暴行、ましてや殺人などは絶対にあってはならない事ですが、老人ホームの組織が大きくなればなるほど、職員一人一人に対するケアが不足し、このような事件が起きると個人的には思っています。

問題を起こした老人ホームや、ホーム運営の事業者だけではなく、今後もどこかで起こりうる可能性は否定できないのが現状であるのは明白です。介護業界全体の問題として、介護職員に対する処遇や、フォローアップ、メンタルケアなど、様々なアプローチが国の課題として本気で取り上げられる事を望んでやみません。

田中 宏信
「関東有料老人ホーム紹介ンター」を運営する(株)エイジプラス東京支社 支社長。自身の両親の介護経験を活かし、同じように在宅介護でお悩みをお持ちのご相談者向けに、老人ホーム選びのアドバイスやセミナーなども行っています。

関東有料老人ホーム紹介センター 10:00〜17:00 ※土日祝は休み 北海道・東北・関東エリア 0120-605-419【通話料無料】