現役でお仕事をしている方のホーム探し《その1》
今回のご相談者は、ケアマネジャーさんからでした。 担当しているご利用者様が、老人ホームを探しているというご相談でした。しかし、このご利用者様は以前別の老人ホームをご案内した方でした。なぜ今回、新たに別の老人ホームを探すことになったのか、詳しく経緯を伺いました。
電動車椅子を利用しながら、職場に通いやすいことが最優先
現在お住まいの老人ホームは都心にあり、利便性が良さそうに見えますが人が多く職場に通いにくいということでした。
ご利用者様は、電動車椅子に乗っている男性の方です。現役でお仕事をされているため、老人ホームから職場への通いやすさが一番重要なポイントとなる方です。
前回、老人ホームをお探しした際もなかなか適切なところが見つからず、非常に大変だったことを思い出しました。案外、駅前の老人ホームというのは少ないものです。
現在入院中のため、まずは転院の可能性も
ご相談いただいた際は、ご体調を崩し入院をされていました。
前回老人ホームを探していた際にも一回入院されていたことがあり、病院のソーシャルワーカーさんとお身体の状態などについて打ち合わせをさせて頂いた経緯があります。ですので今回も、早速ケアマネジャーさんと一緒に病院のソーシャルワーカーさんのところにお話を聞きに伺いました。
ご相談を頂戴した頃は、お身体の状態が安定しておらず、このままでは転院になってしまうかもしれないとのことでした。病院に入院されている場合、お身体の状態が安定しないと老人ホームを探す方向に進むことが難しいため、しばらく保留とさせて頂きました。
家族がいる他県での入居も視野に、再検討
それから1か月もたたないうちに、ソーシャルワーカーさんからご連絡を頂きました。
お身体の状態は依然として安定していないが、ご家族がいる他県の老人ホームに入居してもらう方向になるかもしれないということでした。
その後、再度ご連絡を頂き、老人ホームがなかなか見つからない為、療養型の病院に入院するかもしれないというお話もありました。
結局、他県では療養型、老人ホームともに見つけることが困難となり、やはり福岡で老人ホームを探すという振り出しに戻りました。ただ、まずは転院が先ということになりましたので、ご本人様が転院する直前に直接会わせて頂き、要望を伺うことになりました。
話は振り出しに戻り、やはり福岡で探したいが要望が多く…
ご本人様のご要望は主に、以下のような内容でした。
1.転居するかもしれないため入居一時金の高いところは求めていないこと。
2.老人ホームのすぐ傍に飲食店があること。
3.復職する場合、老人ホームに住みながら仕事ができること。
4.夜遅くても入浴できること。
5.食事の固定費があまりかからないこと。
6.駅から近いこと。
7.駅のトイレが使いやすいこと。
と、細かいことを挙げればほかにもたくさん出てきました。
しかし、これらのご希望条件を全部叶えるというのは、実は非常に難しい状況です。
というのも、ご本人様は、お仕事をするということが最重要項目です。
通常一般的には、老人ホームに入居される方の多くはお仕事をしていません。そのため、老人ホームでの生活リズムは、どうしても、お仕事をされている方には合わない部分が出てきてしまいます。
「職場に通いやすい」という最優先事項を再確認
私は、ご本人様とお会いする前から、ご案内する老人ホームを2件に絞っていました。その理由は、利便性が良く、職場に通いやすい老人ホームというのが、こちらの2件しかどうしても当てはまらなかったからです。
そこで、ご本人様と一緒にこの2件を早速見学してみることとなりました。 施設見学以降のお話は、改めてご紹介いたします。