シニアライフ徒然草

決めかねていたホーム入居、交通違反をきっかけに決心

ご相談者様は80代の、お元気で自立されている女性の方です。初回の相談は3年前でした。「テレビ番組で成年後見人制度の特集を観た。興味があるので色々教えてほしい」との事でした。話をお聞きしてみると、身寄りが全くないので、将来が不安で仕方がない、とのことでした。

画像 いらすと屋

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80歳の今も車を運転し、これまでは何不自由ない暮らし

ご相談者様は60歳を過ぎた頃に突発性難聴を患い、今では「右耳が全く聞こえない」とは言うものの、今まで何不自由なく過ごしてこられたそうです。中でも驚いたことに、現在も車の運転をしているとの事で、免許取得から無事故無違反で来たそうです。
今は元気なので、「早急に施設を探している訳ではないですが、80歳で区切りをつけて生涯安心して暮らせるホームに入居したいと考えている」との事でした。

老人ホームに入居する際には基本的に、身元引受人・保証人等が必要になります。
最近では、「家族・親族がいるにも関わらず、迷惑をかけるかもしれないので家族・親族にはお願いしたくない」「全く身寄りがないのでお願いできる人がいない」等のお話も多数お聞きします。
今回のご相談者様も同様に身寄りが無いというケースで、「今のところは特に問題ないのですが、将来、認知症や重度の介護状態になった場合は不安」だと、悩んでおられました。


身寄りがなく、身元引受人には成年後見人制度を利用

数年前までは身元引受人・保証人がいない事によってホーム入居を断念するケースもありましたが、最近は弁護士・司法書士・行政書士・NPO法人等々…の様々な法人・団体による「成年後見人制度」を利用して、この問題を解決する事も可能になりました。
ただし、法人・団体によって費用面やサービス面に違いがあり、慎重に選択する必要があります。

ご相談者様には、成年後見人制度を利用すればホーム探しも問題がないとしっかりとご説明し、次のステップへ進むことになりました。

具体的な予算面と生活面のご要望、お探しの地域等々を確認させていただきました。今まで長年暮らしてきた馴染みの地域を離れたくない。都心部は賑やかでよいが、今までと同じように自然豊かな環境で今後も過ごしたい。頼れる人がいないので、最期まで安心して暮らせる事など、具体的にしっかりと考えをお持ちでした。

色々と情報収集し幾つかお探しさせて頂いた中で、1件の老人ホームを見たいとのご返事を頂きましたので、早速にご見学にお連れいたしました。

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終の棲家として気に入ったホームを見つけたが、急に不安に…

ご見学の結果、居室の広さ・周辺の環境・予算面・介護・医療面のサポート・保証人の件も含めて、ご要望にピッタリのホームとおっしゃっていただきました。
しかしながら、「では、お話を進めていきましょう!!」とお声掛けすると、急に落ち込んだ様子でひと言、「少し考えさせてほしい・・・」とのご返答。

あまりにも落ち込まれた様子だったので驚きましたが、理由を尋ねてみると、「こんなにも短期間で要望通りの終の棲家が見つかると思っていなかった。いざ転居する事を目の当たりにすると、新しい住環境で馴染めるだろうか・・・。なんせ一人なので、色々な事が不安になってきた」との事でした。

それもそのはずです。
住み慣れた自宅との決別や、環境の変化というのは年齢に関係なく、大きな不安となります。ほとんどの方は親族や身内に相談した上で判断をしますが、この方は身寄りがないので、じっくりとご相談する方がいません。

この様なお気持ちをお持ちの状態で、無理矢理ホーム入居に向けて話をすすめる事はできないので、一旦話は保留とさせて頂きました。

そして、それから4ヶ月後ほど経った頃、急にご連絡を頂戴しました。


以前は決断できなかった入居を決心した理由

ご相談者様は、第一声に 「以前入居を検討していたホームに居室の空きはありますか?空いているのであれば、今回は入居を決めたい」との事でした。これには驚きました。
以前見学された際と全く同じ居室は空いていませんでしたが、違う階であれば空いているとお伝えさせていただきました。
一体なぜ、急に気持ちの変化が起きたのか?
お尋ねしてみると・・・


一方通行を逆走し、自身の注意力の衰えを自覚

ご相談者様は、20歳で運転免許を取得して、60年間無事故無違反で運転をされてきたそうですが、実は先日、一方通行を逆走してしまったとの事です。
幸い事故には至らず、交通違反だけで済んだそうですが、もしも対向車が来ていて正面衝突を起こしていたらどうなっていたか…などを考えると、怖くなったそうです。
今までとは違い、注意力や判断力が衰えてきたと自覚され、「今の間に自分の事は自分できっちりと決めようと覚悟を決めた!」との事でした。

お気持ちが固まってからは実にスムーズに話は進みました。
相談の当初に懸念されていた「保証人」の件も、ホーム側の提携している弁護士の先生にお願いすることが正式に決まり、具体的に転居の日程などもご自身の判断で決断をされました。

きっかけは交通違反という思いがけない出来事でしたが、結果的には「ご自身がお元気なうちに、ご自分でご自身のことを決断できたことが良かった」と感じた相談でした。

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記事 関西有料老人ホーム紹介センター 北野優

北野 優
介護施設で働いた経験があり、その経験を活かしご相談者様の目線に立ったきめ細かい相談を心がけています。 多くの皆様からのご相談に丁寧にご対応する事を信条にしています。
関西有料老人ホーム紹介センター【月〜金】10:00〜18:00【土】10:00〜17:00 ※日祝は休み 関西・中四国エリア 0120-65-6774【通話料無料】