シニアライフ徒然草

父が自宅付近で迷子?! 遠方に住む両親のホーム探し

一般的にご高齢者の方は、それまでと比較して頑固になられるケースがあります。そしてそこに認知症という病気の症状が加われば、さらにその部分が強くなる傾向があります。認知症の方は、ご自身が認知症である、という認識はありません。誰でも住み慣れた家に住み続けたいと思うのは当然の事です。認知症のご高齢者様を老人ホームのご入居にうまくお誘いするには、様々なドラマやストーリを考えるケースがあります。

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ご両親とは遠距離にお住まいの息子さんからのご相談

関東に在住の息子様より、関西在住のご両親様の件で相談がありました。
「昨年から80歳代のお父様の様子が少しおかしい」との事。
よくご事情をお伺いしてみると、同じく80歳代のお母様が5年前から軽度の認知症と診断され、お父様が介護をされていたとの事です。
息子さんから離れてお暮しの高齢なご両親が、今後も安心して暮らせるために、息子さんがホームを検討するきっかけとなった出来事から聞かせてくださいました。


軽い認知症のお母様をお父様が介護して暮らしていたものの、ある時事件が!

ご両親様は、自宅に他人が入ってくることに対してかなり抵抗があったので、介護認定も受けておらず、介護サービスも一切使用した事がないという事でした。

お母様の認知症の症状は比較的穏やかで、主な症状は物忘れ程度で、お父様のサポートがあれば十分に自宅での生活が可能な状態だったそうです。ご家族様は関東にしかいない事もあり、年末年始やGW、お盆休みなどしか関西に帰省できないので、日常生活の不安はありましたが、今まで何とかやりくりしてきたとの事でした。

しかし、事件が起こりました…


お父様が自宅周辺で迷子になり、警察に保護された!


慌てて帰省されたそうですが、お父様は「散歩していただけ」との事でした。今までこの様な事は一度もなかったので、すぐさま息子様は病院で診断をしてもらおうとお父様に話をしました、しかしながらお父様の反応は〝断固拒否”

「どこも悪くないのになぜ病院に行かないと行けないのか!」「絶対に行かない!」との返答だったそうです。この時に息子様はお父様の性格の変化にも気付いたそうです。

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穏やかな性格だったお父様にも、認知症の疑い

昔から非常に穏やかな性格で、怒鳴ったり、怒ったりすることは一切なかったとの事ですが、今回の件では言葉遣いも荒く、怒鳴るような節も何度もあり、息子様もびっくりしたとの事です。
そこで思われたのが、「父ももしかすると認知症かもしれない…」との判断でした。

お父様は病院受診する事を断固拒否しているので、正確な診断を受けたわけではないのですが、刻々と症状に変化がありました。

そして、今回の騒動が落ち着いた矢先に、また事件が起こりました。
今度は、鍋を焦がしてボヤ騒ぎになったと…。
前回と同様に、息子様は関東から慌てて帰省されたそうですが、お父様自身も混乱されていたようで、詳しく状況を確認できませんでした。


鍋を焦がしてボヤ騒ぎ!このまま自宅での生活は危険すぎる!!

以前からお父様にも物忘れ認知症を疑う症状があったそうですが、今回の2件の大きな事件があり、いよいよ決断の時が来たと感じられたそうです。
自宅で色々な介護サービスを受けることも可能ですが、「他人を絶対に家に入れたくない」と断固拒否のご両親を説得する事は難しく、かと言って、このままの状態を続けることもできないので、無理矢理にでも老人ホームに入居をさせるしか方法がない。と考えられたそうです。

その後、老人ホームを探すまでは、意外にもスピーディーに事を運べました。
しかし最後に大きな問題が残っています。「ご両親をどう説得するか」の問題です。

長年住み慣れたご自宅に愛着があり、老人ホームに入居する事は絶対に嫌!と言い続けておられるそうです。お母様は認知症の診断を受け、お父様も最近認知症の兆候もあり、 しっかりと説得できるかどうかが一番難しい点でした。


ホーム入居は断固拒否の両親をどう説得するか・・・

ホームに入居する際は、健康診断を受ける必要もあり、その後、老人ホームの担当者との面談もあります。当然ですが、普通に説明したところでは、頑なになっておられるご両親を説得する事は不可能です。

まず、健康診断ですが、ご両親だけでは行かない!とのことだったので、息子様も一緒に行き、一家全員で健康診断を受けようとお誘いされました。意外な事に「家族でなら…」との事でご両親様共に機嫌良く、健康診断を受けることができました。

次は入居前面談です。自宅にヘルパーさんを呼ぶことすら拒否されるご両親に、どう話をしたらよいのか。ここで機嫌を損ねてしまって、ホームへの入居ができなくなってしまうのではないか。色々と協議をした結果、老人ホーム様にご協力をいただいて、地域の健康相談という名目で、ご両親様と面談してはどうか?という方法に至りました。
その結果、何とかクリアする事が出来ました。ご両親様も〝地域でやっている事であれば”との事で、渋々納得されたようです。

健康診断と入居前の面談が終われば、後は、老人ホームへの入居です。

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認知症を患う両親をまともに説得するのは至難のわざ

認知症を患っておられ、老人ホームへの入居は断固として拒否。ただ色々な事件・事故が起こった中で、このままの生活を続けることはできません。また長年住んでおられる自宅への愛着もあります。息子様とホームのご担当者様と私で色々な方法論を考えました。

息子様より、「自宅が老朽化して改築が必要になったので、一時の間だけ移り住む」という話なら説得できるのではないか?と、ご提案いただきました。もちろん説得するための理由で自宅の改築などはしません。

騙すようで申し訳ない気持ちもありますが、このままの生活を続けることの方が、とても大きなリスクになると考えた息子様の苦渋の決断です。 ご両親様に話したところ、納得はされませんでしたが、一時であればとの事で、承諾を得ることができました。紆余曲折ありましたが無事に入居するまでたどり着く事が出来ました。


一時的な入居と説得して無事入居。今は快適なホームの生活に慣れた様子

現在ご両親様がどう過ごされているかというと、ホームでの生活にも順応されて、快適にお暮しとの事です。
入居してからの1ヶ月間は、早く自宅に帰りたいと要望も多かったとの事ですが、自然とホームでの生活が快適になったようで、非常に落ち着いてお過ごしとの事でした。ご両親様は、心のどこかで、本当は自宅での生活が難しくなってきていることに気付いていたのかもしれません。 ただ、認知症というご病気によって、「うまく他人にご自身の気持ちを伝えることが難しかったのではないか」と考えさせられた相談でした。

記事 関西有料老人ホーム紹介センター 北野優

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北野 優
介護施設で働いた経験があり、その経験を活かしご相談者様の目線に立ったきめ細かい相談を心がけています。 多くの皆様からのご相談に丁寧にご対応する事を信条にしています。
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