シニアライフ徒然草

家族の話し合いで最善の決断ができたご入居例

相談の始まりは、病院のソーシャルワーカーさんからのお問い合わせでした。今月末に退院予定の入院患者の方が、退院後自宅に帰る予定だったが、急遽ホームに入居したいとのご相談でした。週末にご家族様が病院に来るので、その際に相談に乗ってほしい。

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10年間一人暮らしの生活に戻るより、施設への入居を希望

入院先の病院へ訪問すると、ご本人様は車イスに座っておられましたが、非常に元気なご様子です。
今回の入院の原因は胆石による入院だったそうです。今まで一度も入院した事もなく、お元気に過ごされていたそうですが、ご主人を十数年前に亡くされてから一人暮らしで、ご長男様・ご次男様も離れてお暮らしになっておられるので、ご不安が募っていらっしゃったという事でした。

今回の入院は胆石を発症し、自宅で苦しんでいるところを、たまたま長男さんが発見されて幸いにもご入院で済みました。
普段ご自宅では、介護保険サービスも全く使用されておらず、人の出入りが少ないので、自宅内で何か病気や事故が起こってしまうと発見が遅れる可能性もあります。
色々な危険性を考えていくと、ご本人様もご家族様も「自宅に戻る事よりもホームに入居することが望ましいと」お考え方を変えられたそうです。


問題は、介護認定の申請、入居までの限られた時間、そして自宅の荷物

この相談には色々な問題がありました。
まずは、介護認定の問題です。日常生活のサポートや介護面のサポートを必要とする方が選択するホームの場合は、入居時に「介護認定」を受けている事が条件となっているホームが非常に多いです。

この方の場合は、車イスの状況である事と、足腰の不安のある事から、介護面のサポートがあるホームを希望されていました。介護認定は申請すればすぐに取れるものではなく、少し時間がかかります。(もちろん場合によっては、認定前に前倒しで利用する事も可能です。)まずは介護認定の調査を受けるようにお話しさせていただきました。

次の問題は入居時期の問題です。病院からあと1ヶ月しか入院できないと言われています。
本来、ご要望をお聞きしてホームの情報収集→パンフレットのお渡し→ホーム見学→申し込み→健康診断→入居前面談→入居 の流れですが、1ヶ月程度しかないという条件で考えると、とてもタイトなスケジュールです。

介護認定を申請しなければならない問題もあり、退院と同時に入居できるかどうかに非常に難しい問題がありました。

最後の問題はズバリ荷物の問題です。
現在のご自宅には、先祖代々伝わる色々な物があるとの事でした。中でも一番大切にされているものが、大きなダイニングテーブルです。果たしてこれをどうするか。ご本人も家族も悩まれていました。


どうしても処分したくない、代々受け継いだダイニングテーブル

あまりに時間がない中、ご家族様にも協力をいただいて、介護認定も思いのほか早く対応してもらうことができ、退院日までに何とか間に合いそうでした。
ひとつひとつ問題を順調に解決していきましたが、最後に大きな壁に当りました。それが、例の、大きなダイニングテーブルです。

先祖代々受け継いでこられ、色々な思い出の詰まった立派なダイニングテーブルを持ち込みたい!
と、ご本人様は強く希望されました。しかし、多くの有料老人ホームのお部屋の広さは18㎡前後です。そんなスペースの中、立派なダイニングテーブルを持ちこむことは不可能です。

そこで、ご本人様の思い・希望を叶えるために
1件目:居室の広さが30㎡ありますが、ご家族様の自宅から少し遠いホーム
2件目:居室の広さは18㎡ですが、ご家族様の自宅から非常に近く、介護・看護体制が1件目より手厚いホーム
この2件の有料老人ホームを比較した上で、入居検討をしていただくように提案させていただきました。

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自分のことより、“ダイニングテーブル”を優先?

ご本人様はパンフレットを見るなり即、1件目の、居室が30㎡あるホームが気に入っておられました。家宝の大きなダイニングテーブルが持ち込めるので魅力的との事です。

予想通りの展開です。
しかしながら、私もご家族様も、2件目のホームを強く推奨しました。優先順位をどこに置くかによりますが、ポイントはご家族様の自宅から非常に近い事と、介護・看護体制です。 この方がそもそもホームへの入居を考えた理由は、急な体調の変化への危険性(胆石)とご家族様の家から遠いこと、この2点を解決したいというのが、ホームへの入居検討の大きなきっかけです。
もちろん、居室の広さ、現在の自宅の荷物や家財道具をどこまで持ち込めるかも大事な事ですが、この方は当初の希望条件を忘れつつありました。

ここからがいよいよ本番です。ご本人の要望を優先して、居室は広いのですが、ご家族様の家から離れているホームを選ぶのか、もしくはご家族様の要望を優先して、居室は狭いですが、介護・医療体制が手厚く、ご家族様の家から非常に近いホームを選ぶのか。

時間がかかりそうだなと思いながらも、2件の見学にお連れいたしました。
2件の見学を終えた後にご本人に感想お聞きしましたが、やはり居室が広い方が良い、と。なぜかとお聞きすると、家宝のダイニングテーブルを持ってくることができる!とのお返事でした。

もはやご自身の体の事よりも、家宝のダイニングテーブルの方が優先されています。このままでは、話は平行線で決まらないため、見学後に少しご家族様の間で話をしていただくように依頼し、後日改めてのお返事をお待ちする事になりました。


問題のダイニングテーブルは息子様が引き取り、一件落着!

後日、思いもよらない結果を聞く事になりました。息子様の近くのホームに決める!とご本人様から連絡がありました。思わず、「どうしてですか?」とお聞きしてみると、家宝のダイニングテーブルは息子様のご自宅で引き取って使用する事にした。それによって、居室の広さは特に必要がなくなった、とのことでした。

息子様のご自宅から近いので、色々な思い入れのあるダイニングテーブルを処分せずに、 安心・安全で、介護・医療体制のある環境に転居できるのであれば申し分ないとのお返事でした。大きな問題が解決し、後は実にスムーズにホーム入居まで進めることができました。

この相談では、ご家族でしか解決する事が出来ない問題を、ご家族の間でしっかりと話し合いをして頂きました。
そもそもなぜホームに入居するのか、という事を再度考え直した結果、良い選択をすることができたのではないかと感じる相談でした。

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記事 関西有料老人ホーム紹介センター 北野優

北野 優
介護施設で働いた経験があり、その経験を活かしご相談者様の目線に立ったきめ細かい相談を心がけています。 多くの皆様からのご相談に丁寧にご対応する事を信条にしています。
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