シニアライフ徒然草

アレもコレもと要望ばかり…。優先順位を明確に

老人ホーム選びで重要なのは、絶対に譲れない条件、要望の優先順位をはっきりさせることですが、これがなかなか難しい作業です。今回は、ホーム選びのプロの目で最終的なアドバイスをさせていただいたケースです。

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リハビリ病院からの転居先を検討

ご相談者いただいたのは、ご対象者様の姪御さんで、お住まいもご対象者様のご自宅近くとのこと。ご対象者様である70代のご親族は、脳梗塞の後遺症で現在リハビリ病院へ入院中。介護認定は要介護1とのことでした。

ご対象者様は元々とてもお元気で、介護サービスは全く何も使用せず、自立した生活をされていたそうです。子供さんはおらず、近隣に住んでいるご相談者様と1ヶ月に1度会う程度だったらしく、とても元気な方だったので、あまり心配していなかったとのことでした。

ところが…昨年末に脳梗塞を発症し入院。大事には至りませんでしたが、当初は左側にマヒも残り、歩くことすら困難な状況で車イス状態だったそうです。
リハビリ病院で2ヶ月間、懸命にリハビリをされ、何とか今は杖で歩けるまでに回復されましたが、リハビリ病院でのリハビリも残り1ヶ月を切り、自宅に戻ろうかと考えてみたものの、独居の不安が大きく、ホーム入居も並行して考えたいということで今回ご相談をいただきました。


居室設備も、立地も、リハビリも…と理想は高く

お探しの希望条件を整理していきましたが、とにかく要望が多く困りました。
・居室内にキッチン・浴室が欲しい
・衣類をたくさん持ち込みたいので、大きめの収納スペースがあること
・外出が自由にできて、スーパーや商店街、駅などが近い立地環境
・南向きの居室で25㎡以上あり、ベランダに観葉植物などが置けること
・リハビリを継続できること

などなど…

ご本人様の口からは、この他にも細かな要望がたくさん出てきました。 とは言っても、要望を全て満たすホームは存在しません。
ご相談者さんも困惑されていましたが、まずは現状を知っていただく為に、5件のパンフレットをご用意してお見せしました。パンフレットには細かな事は書いていませんので、補足しながら、それぞれのホームの特徴等をご説明させていただきました。
その結果、候補を3件に絞り込み、ご相談者様もご一緒に見学にお連れさせていただきました。

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条件に合いそうな3施設を見学

一つ目の候補は、ご相談者様のご自宅から近い、サービス付き高齢者向け住宅。こちらは、キッチン・浴室も居室内にあり、長年大事に育ててきた観葉植物も置く事が可能です。また、訪問のリハビリや外部のリハビリに通う事も可能で、近くには商店街や駅もあり賑やかな環境です。
ただひとつ問題点があり、それは収納スペースが小さいことでした。ご本人様は、収納スペースが小さいことが頭に残っており、あまり良い印象ではなかったようです。

二つ目の候補は、都心部で買い物やお出かけに便利なサービス付き高齢者向け住宅。
こちらも、キッチン・浴室が居室内にあり、居室自体の広さは1件目と同じですが、収納スペースが1件目の倍近くありました。もちろん収納スペースが大きな点をご本人様は大変気に入られ、サービス内容も1件目のホームとほぼ同じで満足されていました。 唯一の問題点が玄関を出るとすぐに坂道がある事でした。

三つ目の候補は、ご本人が長年住んでいた馴染みの地域の介護付有料老人ホーム。
こちらは前の2件と違い、居室内にキッチンや浴室はありません。大きな特徴は理学療法士の先生が常駐している点です。
一般的にホーム内にはリハビリスタッフやリハビリ機器はありません。ご本人様はリハビリも強く要望されていたので、見学を希望されて伺いました。見学した結果、リハビリや日常生活のサポート面は満足をいただき喜んでおられましたが、現在入居されている方の年齢層が80~90歳代の方が非常に多い事を気にされていました。

上記、3つのホームの見学終後、ご本人様は非常に迷っておられました。


荷物の多さに対し、限られた収納スペースが悩みのタネに

ご本人様は、1件目と2件目のサービス付き高齢者向け住宅で悩んでおられたようです。サービス体制、サポート体制に関してはほぼ同等です。入居時費用や月額の費用もほぼ同じです。ご本人様が悩んでおられた点は収納スペースの問題でした。

ほとんどの方がそうですが、現在の住まいからホームに転居される際には、相当量の荷物の処分をされます。この方も同様に、荷物の処分や実際の居室に何を持ち込めばよいのかで悩んでいました。その結果、2件目のサービス付き高齢者向け住宅を第一希望にしたいとの申し出がありました。決め手は収納の広さとの事でした。

良くありがちな話ですが、居室内の広さや、居室の向き、共用部の設備等でホーム入居を決める方が多いのです。もちろん重要なポイントではあるのですが…
しかし2件目のホームでの実際の暮らしを想像してみると、今回のご対象者様の場合、外出もされたいとの希望があります。いたってお元気な方であれば問題ないことですが、この方の場合は脳梗塞後間もない状態で、お一人での外出は難しく、外出には付き添いが必要な状態です。ホームに頼むことも可能ですが、別途費用がかかります。
ご相談者様も自宅から少し距離があるので、頻繁にはお越しになれません。外出頻度にもよりますが、ゆくゆくの事を考えると、ホーム入り口部分の坂道も気になる点です。


収納スペースは妥協しても、ご親戚の近くが安心!

私はトータル的に考えて、1件目のサービス付き高齢者向け住宅がご要望に近いとお話をさせていただきました。
ポイントはご相談者様のご自宅から近いという点と、周辺環境が良い点です。
周囲は平坦な道で、すぐそばに商店街やスーパーがあります。そこで、ご本人様にもう一度考えていただくように説得しました。

ご相談者様も本音を言うと、「近くに来てもらう方が安心」とおっしゃっておられました。結局のところ、1件目に見学した、ご相談者様のご自宅近くのサービス付き高齢者向け住宅にご入居を決断されました。
後日談ですが、ご本人様は、姪御さんの近くに行くことによって、何か迷惑がかかるのではないか…とすごく気を遣っていたようです。

ホームを選択する際、居室の広さや設備の充実具合、居室の向きなど、ハード面を重点的に見学される方が多いのですが、実際の生活を想像した際の立地環境やご家族・ご親戚様の構成、そして見落としてはいけないのがサービス体制の部分です。希望の優先順位を明確にすることによって、よりよい選択ができると感じた相談ケースでした。

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記事 関西有料老人ホーム紹介センター 北野優

北野 優
介護施設で働いた経験があり、その経験を活かしご相談者様の目線に立ったきめ細かい相談を心がけています。 多くの皆様からのご相談に丁寧にご対応する事を信条にしています。
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