シニアライフ徒然草

熊本県で大きな地震 その時高齢者は!?【熊本地震】から考察

2016年4月14日21時26分に発生した、熊本県を中心とする強い地震によって沢山の被害が出ました。地震や津波、台風や豪雪、日本は様々な災害に見舞われる国であるからこそ、高齢者の見守りや、「高齢者施設で住まう」という事が、とても大きな意味を持つという事を考えます。


はじめに

まずはじめに、この度の熊本地震災害において犠牲になられた方のご冥福を心よりお祈りし、追悼の意を表します。
また様々な被害に被害に遭われた皆さまに対し、心よりお見舞い申し上げます。


生活弱者の高齢者は災害時にはもっとも弱者になる

2016年4月14日21時26分頃、熊本県を震源とする震度7の地震が発生した事は、皆さんもご承知だと思います。
このような甚大な被害を引き起こす大規模災害はもとより、たとえ小さな規模の災害であったとしても、高齢者の方にとっては命に係わる大きな災害になります。

東日本大震災では、津波による大きな被害をもたらし、小さな子供から高齢者の方まで多くの方の命が奪われました。
災害による直接被害はもとより、発災以降数か月、数年後に災害関連死として認定される方の多くは高齢者になります。

災害時の被害で、健常者より高齢者が被る被害の多くは「逃げ遅れ」によるものも多く、発災直後に素早く行動ができない、もしくは避難場所に移動するにも準備に時間がかかり、その間に余震などの被害を受けます。
または停電などが原因で、在宅酸素などの処置の応急対応ができない。夜間を外で過ごす事で低体温症などを起こし衰弱することも大きな原因です。
このように直接の災害による被害の他、様々な要因で高齢者の命を奪います


高齢者の方はご自身が足手まといになる事を自覚している

東日本大震災の際、多くの高齢者の方が犠牲になりました。
家族が助けに向かっても、自分自身の身体が悪く逃げる事を諦めた方。家族の足手まといになる事を嫌って、自ら避難しなかった方。避難所の生活になじむ事ができず、自宅に戻り身体状況が悪くなった方。など本来助ける事ができたはずの命が犠牲になっています。

地域の町内会や自治体では、普段から「どこの家に高齢者が住んでいるのか」、という事を把握しておく事が大切です。
介護認定を受けているなら尚更、緊急時の連絡先や、対応などシミュレーションしておく事も大切です。
そしてご自身の身内に高齢者が居る場合の見守りや、緊急時の対応は誰がどうするのか、など、高齢者の方に密接な生活をしている御家族や町内会の方々では特に大切です。

そして忘れてはいけないのは、避難時のお薬の非常持ち出し。たとえその時命が助かったとしても、支援物資に薬が無ければ重篤な状態を引き起こす可能性があります。
しかしながら逃げる際に薬を忘れずに持ちだすなど、なかなかできる事ではありません。
災害派遣医療チームのDMATや、日本医師会の医療チームJMAT、全日本病院協会災害医療支援チームAMAT等が迅速に到着できれば、処置ができる可能性もありますので、普段からどんな薬をどれくらい服用しているのかをメモしておく事が大切です。それは高齢者のご本人以外にも、家族が知っておくという事もとても重要な事です。「お薬手帳」はこんな時とても役立ちます。最近ではスマホで管理できる「電子お薬手帳」などもあります。


地域で見守る高齢者

最近では聞かなくなりましたが、「向こう三軒両隣」という言葉があります。この小さなコミュニティこそが、地域を見守るにはとても大切で、普段から高齢者の孤独死などを未然に防ぐこともできるのです。
昭和から平成になり、我が国が核家族化に加速する中で、「向こう三軒両隣」の言葉が徐々に薄れつつあります。我が国が現在推進する「地域包括ケアシステム」においても、まさしくこのコミュニティが進化し、医療や介護・福祉と連携し生活弱者を地域で見守るサービスを実現しようとしています。

普段から地域で高齢者や障害者を見守る事ができれば、発災直後に地域住民の連携により被害を最小限に食い止める事ができるのではないかと思っています。
普段から家族を高齢者を見守る為の、見守りサービスは様々なサービスがあります。そのような社会資源を有効に活用し、このような災害時にも対応できるサービスが今後は望まれるかもしれません。

NTTはじめKDDIソフトバンクの携帯各社は災害発生直後から、「災害緊急伝言ダイアル」を開設し、LINEは固定電話に対して10分間の無料通話サービスを開設しました。

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高齢者施設に入居するという選択

このような災害時に思うのは、やはり独居の高齢者の方の生活です。
例えば高齢者施設に入居している場合など、東日本大震災の際を振り返ると、孤立した高齢者施設にはかなり早い段階で支援が入ります。また大きな地震の場合、新耐震基準で造られた高齢者施設は自宅にいるより安全です。最近では災害に対して備蓄や、井戸、かまど等、災害を想定した設備を備えている高齢者施設もあります。
このような施設にご入居されていれば、一先ずは安心です。

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普段から高齢者を見守るという事と、高齢者施設を選択する可能性と。

生活弱者である高齢者の方々の命を守る。 このテーマにおいては、様々なご意見があると思いますが、やはり普段からどんな方法であれ、「見守る」事、そしてできれば「安全な建物で生活をする」という事がとても重要ではないかと思います。

田中 宏信
「関東有料老人ホーム紹介ンター」を運営する(株)エイジプラス東京支社 支社長。自身の両親の介護経験を活かし、同じように在宅介護でお悩みをお持ちのご相談者向けに、老人ホーム選びのアドバイスやセミナーなども行っています。
九州有料老人ホーム紹介センター 10:00〜17:00 ※土日祝は休み 九州・沖縄エリア 0120-605-290【通話料無料】