シニアライフ徒然草

電動車いすの事故と企業の取り組み

電動車いすは介護保険貸与により可能であり、月数千円で自立した移動が行えます。街中でもよく見かけるようになり、普及してきたのかなと思います。しかし搭乗者が多いほど、事故の数も増えています。警察庁の調べでは、年間180件の電動車いすによる事故が発生しています。そこで今回は電動車いすの事故について詳しく取り扱ってみたいと思います。

イラスト提供 いらすと屋


電動車いすとはどんな車椅子なのか

電動車いすハンドル型ジョイスティック型に分けられます。

ハンドル型は車のようなハンドルが付いた、車いすというよりはカートタイプの種類です。レバーを倒すと前進、後退ができ、ハンドルを回す方向に曲がります。

ジョイスティック型は車いすに車いすの片手側に操作部があり、操作レバーを倒すことで前進、後退、カーブの操作ができます。

介護保険上、両方とも車いすとして扱われますが、一般的にハンドル型は電動カートジョイスティック型は電動車いすと呼称されます。以下、こちらでもその呼称で以下表現します。


それぞれの特徴と長所、短所

電動カートはカートタイプですので幅が広く、非常に安定します。ライトも常備されており、転倒することはあまりありません。しかし、ハンドルを回すために両手を使用しなければなりません。
電動カート自体の重量もあるため、段差の乗り越えには適していません

一方、電動車いすはサイズが手動車いすに近いため、危険な運転をすると転倒の危険があります。 片側にあるレバーによる操作であるため、ハンドルよりも繊細な操作が必要ですが、片麻痺の方でも健側で操作できます。
急発進や坂道、段差に乗り上げてしまうと、ウイリーしてしまい後転してしまう危険があります。そのため、転倒防止バーが車いす後方に取り付けてあることが多いです。


電動車いすの事故の原因

警察庁の調べによると、電動カート含む電動車いすに関係した交通事故は道路横断中に多く発生しています。
例えば、横断歩道を移動中の電動車いすが、右折してきた自動車に気が付かず接触してしまうといった事故です。
このような事故は、二つの要因があります。

一つは、自動車の認識です。
自動車の運転者は電動車いすを認識しても、すぐに移動して避けるだろうと思い込む可能性があります。電動だからと思っていても、電動車いすの最高速度は最大6km/hが多いです。これは「人の歩行速度」として扱われ、電動車いすも歩行者扱いです。

もう一つは、電動車いすの操作性です。
電動車いすは、急発進、急加速ができません。また、使用者が高齢者であれば危険の察知や反応も鈍く、突発的な事故は防ぐことができません

イラスト提供 いらすと屋

警視庁HP 電動車いす事故について
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku12/shi_04jikojittai.pdf


横断歩道以外の事故

横断歩道での事故以外に危険性はあります。
下り坂や路面状況様々ですが、操作中の転倒、追突等があるようです。いずれにしても、不慣れな運転や路面状況によっては事故の危険があります。
電動カート、電動車いすは重量があるため、転倒してしまったら一人で起こすことは困難です。

YOMIURI ONLINE「ハンドル形の電動車いす、目立つ事故ニュース」記事
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20100813-OYTEW57890/


企業の安全への取り組み

電動カート含む電動車いすメーカーは事故を未然に防ぐため、安全への取り組みを行っています。
介護保険貸与や車いす購入の際に、ケアマネジャーと同行しアセスメントや試乗、乗車訓練を行ってから納品する企業のほかに、貸与事業者が独自の保証サービスを行っている場合もあります。
また、電動カート含む電動車いす製造のために独自JIS規格や安全に利用するためのチェックリストを作成しました。貸与事業者も、アセスメントをしっかりと行い、事故の危険性があれば貸与を断る場合もあります。


利用者も車いすの性能をしっかりと理解する必要があります

車いすを制作するメーカーが、JIS基準などの導入により車いす自体の安全基準を高めるのは勿論ですが、利用者が自分の命を預ける車いすの性能や、やってはダメな事、使いかたなどをしっかりと理解し、また介護をする側の方々も、車いすに乗ってできる事、出来ない事をしっかりと理解する必要があります。
車いすの性能や特徴を理解し、正しい使用方法で安全にご利用頂きたいと思います。

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