シニアライフ徒然草

在宅酸素でも入居が可能で、自由に暮らせる老人ホームを探したい

数年前に奥様を亡くされ、一人暮らしをされていた70代前半の男性の老人ホーム探しをお手伝いさせて頂きました。腹部大動脈瘤の手術後、約1年間程病院を転々と移られた後に、他府県に住む一人息子の方が、入院中のお父様と一緒に約3ケ月の期間をかけて老人ホームを選ばれました。


肺気腫の検査だったのに・・・

相談の内容は、妻を亡くし一人暮らしに慣れてきた頃。それまでヘビースモーカーだった相談者様は、肺気腫を煩い呼吸器系が弱くなってしまっていました。
市民病院の呼吸器内科で定期的に検査を受けていたHさん、肺の調子はあまり良くないのに、ご本人はタバコは止められずにいました。
定期的に撮影しているレントゲンには、針の先ほどの小さなガンも見つかったものの、主治医の見解は、とても小さなガンなので、これだけ今までタバコを喫煙していると仕方ないのではないか、その事に本人も納得済みでもありました。 しかしある日、いつもの様にレントゲン検査を受けましたが、この日は主治医の様子がいつもと違いました。
主治医から出た言葉は、肺の下に大きな影が少し写り込んでいる、もしかすると動脈瘤かもしれない、直ぐに検査を受けた方がよい、循環器の専門科目がある信頼できる大病院に紹介状を書くので直ぐに行って検査を受ける様に、と言われました。


想像もしなかった病気と向き合う

ご相談者様は元々病院嫌いで、深刻に受け止めていませんでしたが、家族に伝えたところ、医療関係者のご家族様は、腹部大動脈瘤ではないのか?
もしそうなら、早急に検査をした方がよいと、強くご本人様に言い聞かせ、ほぼ無理やりに近い形で、とある公立系の病院でCT検査を受けました。
検査の結果、言い渡されたのは、やはりご家族が心配されたとおり、大きな腹部大動脈瘤との診断がされました。
このままでは、クシャミひとつで大動脈が破裂し、一瞬にして体内で大出血を起こし死亡するのも時間の問題だと言われ、緊急入院を受けることになりました。
部位とサイズから、カテーテルを使ったステントグラフト術(人工血管を金属の骨格で形成したもの)では対応が難しく、開腹による人工血管置換手術を行われることになりました。

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大手術の果てに病院を転々とする

手術は10時間以上にも及び、手術の後ICU移られたSさんは元々心肺機能が低下していた為に、術後も人工呼吸器からの離脱ができなくなってしまいました。
当初の予定では、術後1カ月程度で退院の予定でしたが、約1カ月程度病院内のICU(Intensive Care Unit=集中治療室)から移動できずに、その間に気管切開による人工呼吸器、及び胃ろう(胃瘻=胃に直接栄養を流し込む管を通す)手術まで行い、元々循環器での手術を受けたのでCCU(Coronary Care Unit=冠疾患集中治療室)に移され、そこでも数カ月の入院、その後市民病院に転院そこでも3ケ月程度を過ごし、その後は療養型の病院へ・・・ という病院を転々とする生活になってしまいました。


自宅に戻る事が絶望的になったときに

その間に気管切開をしていた人工呼吸器から離脱し在宅酸素に移行、そして胃ろうも閉じて、経口摂取による食事に戻す事もできました。
しかしながら、元々一人暮らしのSさん(奥様は数年前に他界、一人息子は実家を離れ他府県で暮らしている)は、なんとか歩行器での移動ができるものの、在宅酸素が必要であり、一人暮らしの生活に戻る事は到底無理だと、息子さんのアドバイスもあり老人ホームで暮らす事をしぶしぶご納得されました。
在宅酸素は動作時3L/h、安静時2L/hの酸素流量を必要とするSさん、そして簡単なリハビリをご希望でした。


老人ホーム探しがスタートするも希望の施設選びは難航

また本来であれば、1カ月の入院の後自宅に戻れると思っておられたSさんは、できるなら自宅近くの老人ホームに住みたいという思いも強く、慣れ親しんだ街なので、友人・知人も多く、一人暮らしになってからも、ご近所の方やお友達との時間を楽しんでおられた事も大きな理由のひとつになっていました。
ポイントになったのは、
①在宅酸素受け入れ
②比較的自由に暮らせる
③希望をすれば簡単なリハビリもうけれる
・アクティビティに積極的に参加しなくていい
・息子が通い易い
・友人、知人が通い易い
この中でも①番の在宅酸素の受け入れが可能な施設、という事が条件としては妥協できない点です。
Sさんの場合、労作時3リットルの流量が必要という事で、実際は在宅酸素の受け入れがOKでも、2リットルまでだったら・・・という施設も多く、この点で結局は施設の看護師の方の判断で入居の可否が左右されるという事。
あとは生活の色々な面で、がんじがらめにされるのが嫌というSさんは、
自由に友達が遊びに来ることができて、無理に施設のアクティビティに参加しなくていい、自分の希望でリハビリも受けて少しでも身体機能を向上させたい、
という思いが強く施設選びは難航しました。

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老人ホーム見学の重要性

息子さんに幾つかの施設をご提案させて頂き、その中から4施設程をピックアップして頂き、まずは息子さんにご見学を頂きました。
見学の際に息子さんが注意して見られた点は、やはりお父様のS様が、気に入るかどうか。
それはスタッフの方の雰囲気であったり、責任者の方の印象であったり、施設の見た目やお部屋の広さ、窓からの眺望だったりしました。
結局その中から2施設をピックアップ、一つはリハビリをかなり積極的に行っておられるデイサービスが併設されている住宅型有料老人ホームで、マシンを使ったリハビリ以外にも、プール設備がありプール内でのリハビリも可能でした。
もう一つの施設は、特に目立ったリハビリ設備がある訳では無かったのですが、同一建物内にクリニックがあり、また徒歩2分から5分圏内には、スーパーやホームセンター、飲食店にも通えるアクセス、新幹線駅からも30分以内で、駐車場も広く車での訪問も問題無いという立地でした。

後日お父様と改めて訪問され、最初のリハビリを積極的にされている施設は、ご本人がそこまでのリハビリは俺には出来ないなぁと、尻込みされて御家族も確かに呼吸器疾患のある父親にはプールリハビリは難しいだろう、という事と施設へのアクセスが少し不便だという事で、もうひとつの施設へ伺いました。
そちらの施設は比較的大規模で、入居時費用の割に比較的グレードが高い設えや、建物の雰囲気、それと面談対応頂いたケアマネジャーさんや看護師の方の対応にお父様が好感をもたれて、ここだったら入居してもいい、との一言でそちらの施設に入居が決まりました。


老人ホーム(施設)選びのポイントと重要性

このように御家族様だけではなく、実際にご入居なさるご本人様も直接見学されることで、ご本人様の同意を得られる事が出来るので、ご入居までの手続きなども大変スムーズに進みました。
老人ホームを決められる際の条件は、皆様違いますが一番大切なのは、御家族も含め、ご本人様の同意が得られる事、そしてご本人様がどんな暮らしをしたいのか、その希望が叶う施設なのか、という事も末永くお住まい頂くにはとても大切な事だと実感させられました。

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記事 関東有料老人ホーム紹介センター 田中

田中 宏信
「関東有料老人ホーム紹介ンター」を運営する(株)エイジプラス東京支社 支社長。自身の両親の介護経験を活かし、同じように在宅介護でお悩みをお持ちのご相談者向けに、老人ホーム選びのアドバイスやセミナーなども行っています。

関東有料老人ホーム紹介センター 10:00〜17:00 ※土日祝は休み 北海道・東北・関東エリア 0120-605-419【通話料無料】