シニアライフ徒然草

介護プロフェッショナルキャリア段位制度と虐待

介護業界のキャリア段位制度は介護虐待を抑止できるのか


新たに始まったキャリア段位制度

最近介護業界で話題になっている「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」 今まで介護職員の方々はヘルパー資格(介護職員初任者研修)を取得し、介護の現場で業務に就くというのが一般的です。
ヘルパー資格(1級・2級)やその他、介護福祉士(国家資格)などを取得し職務についての一定の評価基準を設ける制度で、現在では全国の多くの介護事業者が制度導入に取り組んでいます。
平成26年度までは内閣府の「実践キャリア・アップ戦略 キャリアアップ段位制度事業」として実施されていました。
27年度からは同事業を行う事業者に対して、厚生労働省が補助を行う事になりました。
現在では厚生労働省の行う「介護職員資質向上促進事業」として一般社団法人シルバーサービス振興会が行っています。

記事:関東有料老人ホーム紹介センター 田中


制度を導入する事で何ができるのか

厚生労働省の発表資料によると・・・
1.評価基準の策定及び改善
2.事業所内部における評価者の養成
3.事業所内部における評価の実施に対する相談・支援
4.被評価者の評価基準に対する到達度の認定の実施
5.評価の質を担保するための取組
6.普及・広報活動

とあります。


どんなメリットがあるのか

エントリーレベルのレベル1からトップ・プロフェッショナルのレベル7までの段位があり、職員自身のメリットとしては
・介護の現場で働く際にその人が「何ができるのか」が見える化できる。
・職員自身が「できない事」を認識し、スキルやヤリガイを向上させる。
・段位の認定によって、子育てなどで一時的に離職し、復帰する際のデメリットを無くす事ができる。


また介護事業所のメリットは
・「何ができるか」という評価基準が明確になり、介護職員の能力向上の指針、OJTに活用できる。
・段位取得の職員が在籍する事で、質の高いサービスを提供できる事をアピールできる。

・スキルアップ、ヤリガイ向上につながり、人員確保に貢献できる。

同時にアセッサーと言われる評価者を養成する事もできます。


虐待問題に対する抑止力となるのか

キャリア段位制度に基づく評価を実施した場合に、
・介護報酬の介護職員処遇改善加算におけるキャリアパス要件を満たす事ができる。
・介護キャリア段位制度を活用した評価処遇制度を導入し、適切に実施した場合に助成金が支給される。
・介護職員から申し出あがり、事業者が段位レベル認定の申請手数料を負担する場合に負担額の半分が助成される。
など、その他にも職業訓練における助成などもあり、今まで以上に多くの介護運営事業者がこの制度を導入する事で、昨今ニュースに取り上げられ社会問題となっている、介護施設内での虐待事件や事故などに対して少しでも抑止力めになる事を期待したいと思う。

記事:関東有料老人ホーム紹介センター 田中

出典:厚生労働省 介護プロフェッショナルキャリア段位制度

出典:一般社団法人シルバーサービス振興会 厚生労働省「介護職員資質向上促進事業」 介護プロフェッショナルキャリア段位制度

田中 宏信
「関東有料老人ホーム紹介ンター」を運営する(株)エイジプラス東京支社 支社長。自身の両親の介護経験を活かし、同じように在宅介護でお悩みをお持ちのご相談者向けに、老人ホーム選びのアドバイスやセミナーなども行っています。